国立大学の一法人複数大学制度等に関する調査検討会議(第3回) (平成30年10月24日)議事録

文部科学省における「国立大学の一法人複数大学制度等に関する調査検討会議(第3回)」(平成30年10月24日)で、有川座長、永田委員が静岡大学の統合再編問題について次のように発言しています。

有川座長 「静岡と浜松に関しましては、ここはちょっと新しい形で、通常は多くのところが法人化に際しまして、医科大学があるところはそこにある通常の総合大学、規模の大小はともかくとしまして、統合していたわけですけども、浜松医科大とあと一つ二つがそういうことをしなかったところであったわけですけど、あそこは静岡と浜松ということで、同じ県内ではありますけども離れているところで、特に医科大の近くに工学部があって、そこに情報なんかもいらっしゃるものですから、そこをうまくつないだ格好で、一つの大学ということでやったら非常に力が発揮できるし、それから静岡の方もちゃんとやれるんではないかということでございました。事情としては、まだ議論が煮詰まっていないところがあるのかなということを思った次第でございます。

永田委員 「静岡の例は、既存の大学の中でも学部の壁が越えられないと言っているものを、その壁をさらに高くしてしまう可能性があります。つまり、医学・工学を浜松の大学に集めた場合に、法人の長が相当強い権限を持ち経営力を発揮しないと、静岡の大学と並び立つことは難しいと思われます。それから、東海の名古屋岐阜の例は、ある拠点の規模の大きな大学のそばに地域大学があるというケースですが、名鉄電車で25分の距離を考えたときに、一法人一大学ではいけないのかという気がします。一方、北海道の例は、地域性から各大学の距離がかなりあるので、ここは一法人三大学なのか一法人一大学で三キャンパスなのかは結構悩ましいだろうなと思います。」