静岡大学と浜松医科大学の統合再編の在り方などについてゼロベースで議論する静岡大学将来構想協議会が開催されました。
第2回(2020年4月28日~6月4日、書面審議)
静岡大学から、静岡大学と浜松医科大学の2大学再編のメリットとデメリットに関する説明資料(クリックするとPDFファイルが開きます)が提出されました。その中で、再編の進め方として3つの案が取り上げられ、それぞれのメリット・デメリットが以下のようにまとめられています。
再編の進め方 | 教育研究力の向上 | 経営力の強化 | 地域との連携体制強化 |
A案(1法人・現2大学) | △ | × | △ |
B案(1法人・静大分割の2大学) | 〇 | 〇 | 〇 |
C案(1法人・1大学) | △ | △ | × |
この資料を提出した静岡大学の立場は、B案です。説明には、この星取表の論拠も挙げられていますが、協議会メンバーからは、
「AとCはデメリットしかなく、Bはメリットのみであるという説明では、比較しようがない」
「せっかく、一つにまとまっている静岡大学6学部を、あえて分割することのメリットがわかりにくい」
「B案がベストという前提でまとめられている印象が拭えない」
「Bがすべてに優れ、A、Cでは劣るとの評価は、いかにも恣意的で理解を求めるというのは、いかがなものか」
などの意見が寄せられました。
第3回(2020年7月21日、別室での傍聴による公開形式)
協議会メンバーからは、第2回で示されたB案に対する否定的な意見が寄せられましたが、丹沢哲郎静大副学長は、「(浜松医科大と合意した法人統合・大学再編案を)撤回できない、というのが私たちの立場」との回答に終始しました。