第8回経営協議会(平成31年3月27日)

https://www.shizuoka.ac.jp/outline/info/minutes/pdf/h30/h30_k_08.pdf

「1 大学間連携について」では、静岡大学と浜松医科大学が大学再編に関する合意書及び確認書に調印することなどが、承認された。

議論の中では、

学内委員からは
最初から2分割ありきの議論は疑問があるし、自治体から高い評価を得ていると学長は説明されているが、具体的にどこに説明されたのか。同窓会にも十分説明し異論はないと学長はおっしゃるが、3学部の同窓会から、基本姿勢や方針に付いて再考を求める申し入れがあった。ステークホルダーから熟議等をとの声明が出てきているし、また研究教育評議会での賛否は議長を除けば13対13で拮抗しており、学内では十分な合意形成に至っていない。もう少し合意形成のためにコミュニケーションを尽くすべきである
等の発言があった。

学外委員からは
この段階で合意書を締結する必要性についてお聞きしたい。合意書等だけ読むと再編の時期は明記されているがその他については詳細が詰め切れていないが企業では詳細を詰めてから発表する。このような状況で進めることで、すでに様々な報道があるだけになおさら問題を難しくするなど、リスクを伴うのではないか懸念を持っており、どう対処していくのか。経営判断として買収先の企業の従業員などには丁寧な説明を行うことが一般的であり、大学の場合と大きくは変わらない。本案については賛成ではあるが、教職員との丁寧な議論をもとに進めていく必要があるのではないか。」

「企業によって異なるが従業員に意見を聴いてから進めるのではなく、決めてから意見を聴く。本案は静岡大学を分断してしまうということよりも医学部と統合・再編できることの意義が大きい。企業においても統合・再編には不安が伴うが新しい発見をできることを考えて前向きに、それに向かうことが必要である。統合・再編案に対して賛成する。」

実質的には短時間の学内議論で支持が広がらず、教育研究評議会での票が僅差であったので心配である。教職員は財産であるので疑問や失望感で本学を出て行ってしまわないか心配がある。もっと時間をかけて議論すべきではないか
などの意見が出された。

大学側からは
「入試については2年前に公示することになっているので、浜松医科大学との法人統合及び大学再編によって学部学科の変更はない予定であるが、混乱が生じないよう慎重に進めたい。」

ステークホルダーとして自治体の意見について、知事については、もともと遠州大学と駿河大学のように大学を2つに分けることを提案されており、本案に賛成していただいている。浜松市長にも賛成いただき、静岡市長からは、これを機会に様々な取り組みを進めてくださいとの意見をいただいている。
などの意見・説明等が示された。