静岡大学と浜松医科大学の統合再編の在り方などについてゼロベースで議論する静岡大学将来構想協議会の第4回会合が2020年9月7日に開催されました。
前回の会合で静岡大学は「浜松医科大と合意した法人統合・大学再編案(第2回に説明されたB案の1法人・静岡大学を分割した2大学制)を撤回できない、というのが私たちの立場」との説明に終始しました。今回の会合では、そのメリットについて、静岡大学から「枠組みをガラガラポンで新しくして、大きなインセンティブがうまれると思ってB案(1法人・静岡大学を分割した2大学制)が良い。国からの支援を集中的に集めて。」との説明がありました。一方、協議会事務局からは、文部科学省の担当者に確認したところ「(1法人・静岡大学を分割した2大学制のB案)以外もあり得る」との見解が示されたとの報告がありました。
また、静岡大学からは「一法人一大学は一体的で、今回は経営と教学を分けるということ。(B案は)責任体制の明確化。」との説明がありましたが、これに対して協議会メンバーからは「静岡大学は(経営協議会と教育研究評議会があり)、いまでも経営と教学は分かれてるのでは?経営と教学の分離は本当に有効なものなのか、しっかり議論すべき」との意見がありました。
協議会メンバーからは、「(静岡大学の静岡市・浜松市・浜松医科大学の)3つのキャンパスの連携の太さを進めていくということが大切。3つのキャンパスが繋がり、双方の大学が生き残っていくために、ウインウインの関係でいくために、キャンパスのポテンシャルを生かして、かけあわせて、やっていくことが大切」といった発言があり、キャンパス間の連携強化に対する要望が複数の協議会メンバーから寄せられ、今後、議論を深めるためにワーキンググループを設置することが決まりました。