国立大学改革強化推進補助金に関連したコンサルタントへの発注

静岡大学は、令和元年度国立大学改革強化推進補助金(国立大学経営改革促進事業)に、浜松医科大学と共に採択されました。

その申請書には、以下の4つ事業に取り組むこと、そして、それらの全てでコンサルタントに業務を発注することが書かれています。そのうちの2件について落札情報が公開されましたので、紹介します。

申請書はこちらに掲載されています。
https://www.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=5889
  「本学の事業概要・計画調書について」をご覧ください。
入札公告と結果はこちらに掲載されています。
https://www.shizuoka.ac.jp/outline/info/chotatsu/kobo/index.html
他の事業も含めた入札結果(調達情報)はこちらに掲載されています。
https://www.adb.shizuoka.ac.jp/keiyaku/ps.htm#s3

具体的な取組内容
(1) 県東部における拠点整備(サテライトキャンパスの整備)
  受注額  2970万円(入札設定3000万円)
  受注者  アクセンチュア株式会社(随意契約

  契約期間 令和2年1月20日~令和2年3月31日 
(2)産学官連携に資する環境整備及びオープンイノベーションに基づく新産学官連携組織の設置準備  
(3)グローバル化に対応する多様な教育方法の実現のためのICT環境等の整備
(4)業務執行及びその体制の効率化の実施
  受注額  4999万5000円(入札設定5000万円)
  受注者  アクセンチュア株式会社(随意契約

  契約期間 令和2年1月14日~令和2年3月31日

アクセンチュア株式会社は、名古屋大学でも、平成30年度の同補助金採択事業に関連した業務(一法人複数大学制度に関する調査委託業務)を8337万6000円で 随意契約により平成31年1月に受注しています。(名古屋大学の契約情報はこちらで公開されていましたが、現在は公開期間終了のため見ることができません。 http://www.nagoya-u.ac.jp/proc/contract.html

浜松医科大学でも、浜松医科大学と静岡大学の経営力強化のために、「経営力強化のための産学官連携の推進に向けたファンドレイジング支援業務」の入札を1月から2月にかけて行っていました。

「国立大学改革強化推進補助金に関する検討会」から示された、 静岡大学・浜松医科大学 の申請書に対する所見には、「国立大学法人の統合を行うことが目標となっており、まだ中身が不安である。しっかりしたコンサルが必要である。」と書かれています。

所見はこちらに掲載されています。
https://www.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=5889
  「令和元年度国立大学改革強化推進補助金(国立大学経営改革促進事業)の交付決定通知書等の送付について」 をご覧ください。

令和元年度の同補助金は、採択が6大学[群]、不採択が11大学[群]でしたが、所見にコンサルタントの必要性の記載があるのは静岡大学と浜松医科大学の申請書だけです。すべての取組でコンサルタントに発注することを申請書に明記しているのに、コンサルタントが必要と指摘されるということは、一体、いくらコンサルタントに払えばよいのか、個人的に大変心配になりました。

アクセンチュア株式会社が、2か月半という限られた時間に 8000万円近くを使ってどのような事業提案を示すか、内容が公開されたら精査したいと思います。